介護タクシー×公共交通の未来|鉄道・バスの縮小時代における新たな移動支援の可能性

柘植線

 

介護タクシー×公共交通の未来|鉄道・バスの縮小時代における新たな移動支援の可能性



ども、なっかんです! 地方の鉄道・バスが減る一方で、移動困難者の外出支援を担う「介護タクシー」の重要性が高まっています。

現場で見た事例をもとに、介護タクシー開業のチャンスと戦略をわかりやすくまとめました。
開業費用の目安はこちらも参考にしてください。

ダイジェスト動画:地方交通の今と移動支援

動画でも地方交通の再編と介護タクシーの関係性を解説しています。

事例①:神戸電鉄 粟生線 と地域移動のこれから

赤字で存続が議論される粟生線。交通の選択肢が減る地域ほど、高齢者・障害のある方の日常移動は厳しくなります。現場の空気感は動画でもどうぞ。

公共交通の空白を補う“すき間の足”として、介護タクシーが地域の暮らしを支える可能性は大きいです。

事例②:駅を福祉拠点に—山陰・須佐駅と近江鉄道の示唆

山陰の須佐駅では、駅舎内に「高齢者・障害者支援センター」が併設。交通結節点を地域福祉のハブにする動きは、移動支援の新たな形です。

須佐駅:駅舎内の支援センター

一方、滋賀ではローカル鉄道の減便やバス転換の難しさが浮き彫りに。年末年始や夜間など「本数のすき間」をどう埋めるかが課題です。

近江鉄道の集客施策
多賀大社前駅バス時刻表

乗降介助の外部委託や運賃制度の見直しなど、人口減少のあおりを受けて個別支援の需要は今後さらに高まる見込みです。

事例③:名鉄 蒲郡線—西尾市での納車と“足”のあり方

西尾市の 合同会社堅翔さんへ福祉車両を納車。その帰路で乗った名鉄蒲郡線も赤字に悩み、存続が議論されてきました。

吉良吉田駅
吉良吉田駅 名鉄蒲郡線の時刻表

地域交通の将来像を見据え、介護タクシー=生活インフラとして根づかせる仕組み作りが重要です。

事例④:🚂 若桜鉄道(鳥取)|“SL×集客”に学ぶ発想転換

以前訪れた若桜鉄道・隼駅では毎年8/8「隼駅まつり」が開催。

乗降客という固定観念に縛られず、切り口を変えて人を呼ぶ工夫は、介護タクシーの営業戦略にも通じます。

隼駅(若桜鉄道)
若桜駅とSL

若桜駅ではSLの運行で集客を図っていた。これは運賃収入だけでは地方交通の経営が大変であることを物語っています。

 

認知症鉄道事故裁判が投げかけたものと、

これからの「安全な移動」
以前産経新聞の書評で紹介されていた『認知症鉄道事故裁判』という本があります。

愛知県大府市で認知症の男性が列車にはねられて亡くなり、鉄道会社が家族に損害賠償を求めた裁判。

最終的には最高裁で「家族に賠償責任はない」と判断されましたが、

そこに至るまでに7年にわたる介護と、6年に及ぶ裁判があったといいます。

長男の方は、当初は匿名で闘っていたものの、その後実名を公表し、各地で講演を続けておられるとのこと。

書評を読みながら、私も「家族だけに負わせるには重すぎる負担」をあらためて感じました。

認知症の方が線路や道路にふらっと出てしまうリスクは、どの地域でも起こりうる現実です。

万一の事故が起きた時、家族は「もっと見ていてあげられたのではないか」と自分を責めてしまいがちです。

介護タクシーは「移動」だけでなく、家族の不安を減らすインフラに

だからこそ、これからの地方交通を考えるときには、鉄道やバスといった公共交通だけでなく、

「付き添い・見守り」をセットにした移動手段も合わせて整えていく必要があります。

  • ✅ 認知症の方を一人で歩かせず、安全に病院や施設へ送迎できる
  • ✅ 家族の付き添いが難しいときでも、プロが移動をサポートできる
  • ✅ 事故リスクを減らし、家族の心理的負担も軽くできる

こうした役割を担えるのが、介護タクシーという「ケア付きの移動サービス」です。

単なる“乗り物”ではなく、地域と家族を支えるインフラとしての価値は、今後ますます高まっていくはずです。

地方の公共交通が縮小していく時代だからこそ、介護タクシー開業=地域の安全と安心を守る仕事だと考えています。

認知症鉄道事故裁判

まとめ:交通の再定義が進む中で、介護タクシーが担う地域の未来
各地でローカル鉄道や赤字バス路線が今後再編されていくなか、
移動困難者を支える移動手段として介護タクシーの存在はますます重要になるはずです。

公共交通と介護タクシービジネスチャンスのまとめ

  1. 公共交通は減少傾向(特に地方)
  2. 若者は自分の足を確保できるが、高齢者の移動はますます困難に
  3. バス転換も難しく、運転手不足やダイヤの限界も顕在化
介護タクシー送迎の現場

集客・営業の作り方は、介護タクシー集客の関連記事一覧もどうぞ。

加盟金・フランチャイズ料は不要コスト最適化

当グループでは高額な初期費用よりも、開業後の安定経営を重視。

独立開業を後押しする実践型サポートで、地域の“足”を育てます。

介護タクシー開業の費用の目安や実例は こちら をご覧ください。

よくあるご質問

許可申請〜開業までどれくらいかかりますか?

地域の運輸局・車両準備状況で変わりますが、計画〜準備〜申請〜審査で3〜6ヶ月が一般的。並行して車両選び・営業準備を進めるとスムーズです。許可手続きの流れは、関連解説記事一覧も参考にしてください。

どの車両を選べばよいですか?

主な用途(通院中心/施設間送迎/観光対応 など)により最適解が変わります。スロープ/リフト・乗車定員・維持費を総合評価し、地域ニーズに合わせて提案します。

開業後の集客は不安です…

紹介体制の構築に加え、SNS・ウェブ・動画を使った地域密着の情報発信を伴走支援。同行営業研修で現場感も身につきます。

💡 介護タクシー開業に興味がある方へ

全国対応・オンライン相談もOK!お気軽にご相談ください。

実際に、こんなふうに多くの方が全国から相談に来られています👇

大阪市寺田町から介護タクシー開業相談

📷 Instagram / 🐦 X(旧Twitter)/ 🎥 YouTubeでも介護タクシー開業にまつわる情報を発信中!

🎥 開業を目指す方へ、おすすめ動画はこちら👇

 

 

作成者: n1733

はじめまして、なっかんです! 兵庫県西宮市で車屋をしながら、福祉の世界にも関わってきました。 2010年に精神保健福祉士を取得し、行政書士との連携で介護タクシー開業支援を行っています。 車両費込み70万円からのプランで、全国対応のサポートを提供中です。 詳しくはこちら → 介護タクシー開業ブログ

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です