車の座席を純正以外に交換するときの注意点【2025年版】
ども、なっかんです。
介護タクシー/福祉車両を運用していると、腰痛対策などで運転席シートを交換したくなることがありますよね。
ただし座席交換は「保安基準」や「構造等変更」に関わるテーマ。この記事では、最新の注意点と実務の進め方をやさしく整理します。
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① まず押さえるべき法令ポイント
- 視認で判断困難な改造は書面審査の対象:2017年の制度見直し以降、種類に応じて書面審査の取扱いが明確化。場合により試験成績書等の提出を求められます。(審査事務規程改正 2017.10)
- 構造等変更が必要なケース:座席数・配置・取付方法の変更、シートベルト取付装置やアンカー位置に関わる変更等は構造等変更検査+記載事項変更の対象になり得ます。(国交省ポータル「構造等変更の手続」)
- 座席ベルトの基準:座席ベルトおよび取付装置の強度・位置は厳格な技術基準に適合が必要。座席にベルトが付く構造では座席+レールの強度立証が重要。(細目告示 第30条/別添31 等)

保安基準試験成績一覧表 の一例
🧰 実際の車検で起こった体験談
- 試験成績書を持参して車検を受検したところ、シートレール・シート共に社外に交換している事実が判明。
- レールの保安基準適合の確認が取れず不合格に。
- メーカーに連絡して必要書類一式(成績書・適合証等)を取り寄せ、再受検で合格。
👉 ポイント:シート本体だけでなくレール/ブラケットも一体で証明が必要になることがあります。
ちなみに前回の車検ではそこまで厳しくなかったですが年々厳しくなっている模様です
② 2025年版 実務チェックリスト
- 書類の用意:シート本体・レール・ブラケットの適合資料(試験成績書、強度計算書、供給元の適合証明等)。汎用品は資料が乏しいことが多いので注意。
- シートベルト系:アンカー位置・強度は原則変更しない。座席側アンカーの場合は座席+取付装置の一体強度を立証。適合外だと検査不合格に。
- SRSエアバッグ・センサー:着座センサー/サイドエアバッグ内蔵は機能維持が必須。警告灯を消すためのダミー抵抗等はNG。
- 配線・電源:ヒーターや電動調整を後付けする場合は配線保護・ヒューズ容量を適正化。発火リスク対策は必須。
- 座席数・向きの変更:取り外しで定員が変わる、横向き座席等は構造等変更の対象。事前相談が近道。
- 福祉タクシー特例:用途・座席の向きで例外がある場合もありますが、基本は前向き座席+有効な座席ベルトが安全・確実。個別判断。
- 事前相談:所管の運輸支局/自動車検査法人へ、シート品番・レール型番・提出可能書類を持参して相談。
③ よくあるNG・グレー例
- 強度不明の社外レール/ブラケットで座席側アンカーのベルトを使用。
- SRS関連の警告灯点灯を隠す/ダミー抵抗でごまかす。
- 座席を外して実質定員が減ったのに記載を未変更のまま。
いずれも安全リスクだけでなく、検査不合格・保険対応に影響し得ます。
④ 手続きの流れ(構造等変更が必要な場合)
- 事前相談(運輸支局/自動車検査法人)
- 必要書類の準備(OCR申請書第2号様式、自動車検査証、点検整備記録簿、損保、添付資料ほか)
- 検査予約 → 受検 → 記載事項の変更
※ 詳細は公式の「構造等変更の手続」をご確認ください。最終判断は所管窓口の指示に従ってください。
🎥 関連動画
※ 詳細は国交省の「構造等変更の手続」ページをご確認ください。
📝 まとめ
座席交換は快適性アップの効果が大きい一方で、安全・法令適合のハードルもあります。書類の揃う適合品を選び、座席ベルト・SRSを最優先に。迷ったら先ずは陸運局に相談が必須です
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